2022年07月18日
木のお弁当箱の選び方
少し前に、秋田県大館市にある、曲げわっぱの伝統工芸士さんを訪ねました。
三保原屋本店でも取り扱いのある、栗久さんという曲げわっぱのメーカーさんです。
もしかすると、「木のお弁当箱」といった方がイメージがつく方もいるかもしれません。
木製品は特にお店で商品を見ていただきたいものの1つ。
世の中にはいろいろな「木のお弁当箱」が販売されています。
日本製でも価格はピンキリ。
三保原屋では7千円~1万円前後のものを多くとりあつかっています。
夏でお弁当のご飯の保存状態を気遣ったり、
美味しいご飯を食べたい!という方が増えており、ここ数週間、コンスタントにお客様が増えていますので、
簡単な見分けを書いておきます。
木製品は個体差が必ず存在するので、価格ではなく、価値で見て頂きたいもの。
品質の差を見比べるポイントは
①木目がまっすぐに入っているか、曲がっているか
→まっすぐ入っているもの(柾目)の方が品質が良いとされ、希少な材料なので値段が高くなります。
②木目(年輪)の幅の細かさ
→木目(年輪)が細かいものの方が、より価値があります。
寒い地域でゆっくりと育つ木で、かつ、樹齢が多くなるほど、木目(年輪)が細かくなります。
また、木の種類は地域、塗装の種類などにより、お弁当内部で匂いが異なることがあります。
③塗装の有無
メーカーさんの考え方の違いにより、塗装の有無が変わります。
一見、なにも塗っていないように見えても、薄くウレタンを塗っていることがあります。
漆が好きな方と、ウレタン塗装が好きな方、さらには無塗装が好きな方もいらっしゃいます。
ご飯の水分調整という意味では無塗装が一番優れていますが、油分を吸わないかが不安な方もいます。
このあたりのご不安については、是非三保原屋以外でもお店に行って聞いてみてください。
④造り
こちらもメーカーさんごとに考え方が違うので、意外と差がでやすいもの。
底面の構造などを見て頂き、
・底板がはめこんで曲げられているか
・底板が張り付いているだけのものか
・木の厚みはどんなものか
を少し見て頂くだけでも価格の差が分かりやすいかと思います。
大きなポイントは上記に書いたつもりですが、それでも必ず個体差のあるものです。
上記以外にも気になったことは是非店頭お店で聞いてみてください。
また、高価なものもあり、長く使いたいと思う商品の1つですので、
色々なお店を見比べて、気に入った商品に出会えることを心から願っています。
Posted by 三保原屋 本店 at 09:08│Comments(0)