2022年10月25日
三保原屋の看板

今朝出勤したら店頭に見慣れない看板が。
木の板に、黒い三保原屋の文字が目立ちます。
店長が作ってきてくれた看板でした。
それも、1から手作り。
板を購入してきて、彫刻刀で文字を彫り、色を付けたもの。
1日がかりで仕上げた力作です。
本当に大変な作業だったと思いますが、店長のお店に対する想いや考えに感動しました。
お近くにきた際は、是非店頭を覗いてみてください。
三保原屋のウィンドウがより老舗らしく味わい深くなりました。
店長の想いに応えるべく、日々頑張りたいです!
2022年10月18日
三保原屋手ぬぐい【復刻包装紙柄】

静岡駅前にある呉服町商店街は全国でも有数の商店街と言われています。
2021年11月に行われた通行量調査では、1日で三保原屋本店の前を18,000人を超える方が歩かれていると報告されています。
全国の商店街が衰退していくなかで、静岡の街中にある商店街は利用者が非常に多い部類に入ります。
それでも過去に比べれば数字はだんだんと右肩下がりな傾向にあります。
これは時代の流れもあるので仕方がないことでもあります。
いま、三保原屋本店があるビルは昭和32年7月5日に共同ビルとして誕生しました。

同じ頃に七間町にある札ノ辻ビルも完成・オープンされたそうで、共同で落成のお祝いをしている写真が残されています。


三保原屋本店の倉庫にあった古い段ボール箱の中から、昭和32年当時の包装紙を見つけました。
包装紙や古い写真を見たときに、ここから高度成長期が始まり、商店街にある専門店が活気に溢れ、これから頑張ろう!という雰囲気を強く感じました。
そのときの雰囲気にあやかりたいと思い、60年の歳月を経て、
三保原屋創業333年にあたる2020年3月3日より包装紙を復刻利用することとしました。
↓見つかった当時の包装紙

包装紙を復刻利用していると、お客様から「手拭いにしてみたらどうかな??」とお声をかけて頂くことがありましたので、
2022年に商店街のビルが築65年を記念して包装紙柄の手拭いを製品化させて頂きました。
手拭いの染めは浜松です。
注染という方法により染めていますので、非常に細かいレベルでは、商品に個体差があります。
包装紙の柄を完璧に実現することが難しかったので、一部に静岡のモチーフである富士山を忍ばせています。
是非色々なご用途にお役にたつことが出来ればと思っています。
三保原屋本店の店頭、本店通販サイトにてご購入頂けます。
2022年08月16日
長谷園の土鍋
2022/9/1(木)~長谷園さんと土鍋のイベントを行います!
今回は、長谷園さんに伺わせて頂いた時のことを書きます。
コロナが流行する前、2019年の秋ですが、
伊賀にある長谷園さんに伺わせて頂くことがありました。
「陶器」という大きなくくりにおいて、土鍋や急須は部品が多い商品。
土鍋は、本体・本体の持ち手・蓋・蓋の取っ手・内蓋などがあります。
やはり土鍋で聞かれるのは、ご飯鍋が多いのかなと思います。
三保原屋本店では、長谷園のかまどさんと、かもしか道具店のごはんの鍋も取り扱っています。
ご飯以外の用途につかうことができる土鍋もあります。
他のお店と少し異なるかな?と思う点としては、年中土鍋の取扱いが豊富であること。
作り手さんのところに行くと、環境や作り手さんの顔、想いも伺うことができます。
コロナが始まるまでは長谷園さんの陶器市も大人気イベント。
静岡からであれば明け方3時に出発される方も珍しくはありませんでした。
なかなか行動範囲が狭まる期間ですが、今回はかまどさんが作られている地域のお写真を掲載しました。
2022年07月01日
三保原屋で人気の食品たち④

当店は家庭用品店ですが、
店頭で「美味しい!」「お勧めしたい!」と思った食品たちの販売もしています。
「清水のかん吉さんの神のタレ」
静岡には鰻の名店が数多くあります。
そのなかでも全国的に評価の高い名店が清水にある『かん吉』さん。
(大手グルメサイトでも、うなぎ100名店に選出されています。)
活きた鰻を店内でさばき、炭火で一気に焼き上げる関西風の地焼きにこだわっているお店です。
また、使用する鰻は県内産のみで、良質な鰻を育てる大井川水系の鰻にこだわっています。
そんな、かん吉さんが作った鰻のタレが、『神のタレ』です。
このタレは「おいしい!」の一言。
どんな料理にも合う、万能調味料です。
これさえあれば、あらゆる料理が美味しい料理に。
うなぎのエキスがしっかり入っており、
コクも十分にあるまさに奇跡のタレです。
一度使用したら、やみつきになります。
自信を持ってお勧めできる一品です。
2022年06月28日
三保原屋で人気の食品たち①

当店は家庭用品店ですが、
店頭で「美味しい!」「お勧めしたい!」と思った食品たちの販売もしています。
①水耕栽培のレタス
スタッフの実家で作られているレタス。
なんと根付きのレタスなので、みずみずしくてとても新鮮!
鮮度も長持ちします。
見た目も立派で、味も美味しいのでファンも多いです。
当店では月木で入荷しておりますが、
入荷する時間になると、電話でお問い合わせが入るほど。
もちろん、スタッフからの人気も高いので、
みんな次の入荷が楽しみです。
午前中には売り切れてしまうことも多く、
早めのご購入がお勧めです!
2022年06月17日
岐阜県にある中華せいろメーカー”マルヤ製作所” 出張レポート

1度は使ってみたい中華せいろ。その製造背景を知る方は多くはないと思います。
数日前、岐阜県にある中華せいろメーカー”マルヤ製作所”さんに伺いました。今回はヒノキの中華せいろを見せていただきました。
元々多くなかった中華せいろメーカーは、
さらにその数を減らし、現在国内では実質1社と言っても過言ではない状態になりました。
(ある程度の数量を製造できるメーカーという意味で実質1社と記載しています。)
マルヤ製作所さんがつくっている中華せいろには”木曽駒”という印がつけられています。
もともと木製品のメーカーさんは名前が全面に出る機会が多くありませんでした。
しかし伺ってみて、【どこで、だれが、どんな風につくっているのか。】
少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいなと感じました。
自動化など、機械化が進む印象がもたれる工場ですが、
いまだに多くの人手がかけられているのは、木という素材そのものに個体差があり、
さらに丁寧につくられているため。一部機械化されていると見える工程であっても、
その調整や作業そのものは正に”手作業”と言える範囲です。
中華せいろは約30の工程に分かれて製造されます。
個体差のある木を製材し、曲げ、部品ごとに1つずつ、1工程ごと作っていきます。
また、高温の蒸気で使う道具なので、高い耐久性が求められます。
(耐久性と価格差に関しては、お店で商品を比べれば一目瞭然です!)
こうして出来上がったヒノキの中華せいろは、決して安いものではありません。
だからこそ、憧れの商品の1つでもあります。
利便性が追及される時代にあっても、価格が安くなくても、中華せいろに憧れを感じるのは、
どこかで木製品の温かみや、ワクワクする感覚を生活の中で感じたい気持ちがあるからだと思います。
価値や価格は比較対象されて判断されることがあります。
中華せいろも、使う回数や、使うことによって得られる体験は、価格に換えられるものではありません。
なお、木製品は手を出しにくい商品カテゴリーの1つと感じる方は、
是非、サイズ感を確かめるためにも、扱いのある店舗に伺ってみてください。
2022年06月06日
朝礼の時間でスタッフ勉強会

朝礼の時間は、スタッフの学びの時間でもあります。
新入荷の商品や次回のイベントの商品など、
担当スタッフが責任をもって、商品の説明を詳しく行ってくれます。
とても充実した時間となっています。
目や耳で、見て聞くだけでなく、
実際に触ったり、体感したりしてみて、
商品の良さを確かめます。
そうすることで、商品への知識もより深まります。
今回は、イケウチオーガニックさんのタオルケットを
皆で学びました。
自分の手で触れることで、
より関心が高まり、自然と質問も湧いてくるもの。
担当スタッフへの質問は次から次へと出てきました。
説明する担当スタッフにも熱が入ります。
活発な勉強会となりました。
【イケウチオーガニックさん のイベント詳細はこちら】
2022/6/10(金)~6/20(月)開催の、イケウチオーガニックさんのタオルケット展。
なんと全国初のイベントとなります!
6/11(土)・6/12(日)はイケウチオーガニックさんタオルソムリエさん在店予定です。
是非お越しくださいませ。
2022年06月01日
とても嬉しかったお客様の言葉

先日の接客にて、
「漬物鉢はまだ置いてありますか?」と聞かれました。
お客様が探されていたのは、HARIOの漬物鉢。
実は、コロナ禍になる前に店頭にきてほしいなと思っていたそうです。
今度来て買おうと思っていたところ、コロナ禍となり、なかなか来店が難しくなってしまったそうです。
ネットでも買おうかと思ったそうですが、
やはり「実際に見て手で触れて確かめてから買いたい」とのことで、
いつか当店へ行ける日を待っていたそうです。
そして、先日ようやく来店できたとのことでした。
実際にスタッフと話て、
自分の目で見て確かめて、やはりこれだ!とご購入されました。
コロナ禍で、ネット通販がより拡大充実した中で、
こうして直接足を運んでくださったと思うととても嬉しかったです。
ネット通販は便利な反面ですが、実店舗で購入するメリットもあります。
お客様の仰るように、実際に自分で確認して納得した上で購入できること、
スタッフと相談しながら購入できること、、、
これは実店舗だからこそ。
私達も、お客様の会話の中から、学ぶこともたくさんあるので、接客はとても大切にしています。
お客様に寄り添いながら、身近であるお店でありたいなと改めて思いました。
2022年05月28日
三保原屋本店の夏の制服

本店では、夏・冬と2つの季節に分けて制服を変えています。
丁度今月から夏の制服に変わりました。
今年の夏は、白やオフホワイトのTシャツに夏らしい色味のエプロン。(エプロンは来月新しくなります)
夏らしい爽やかなスタイルになります。
お洋服担当のスタッフが、
季節やトレンドに加え、スタッフの動きやすさを加味しながら選んだものです。
ご来店の際は、是非制服についても注目して頂けると
面白いかなと思います。
制服で使用している洋服は、一部店内でも販売しているものもあります。
(数に限りがあるため、在庫がない場合もあります)
着用の雰囲気の参考にもしてみてくださいね。
2022年04月15日
先日、フライパン倶楽部さんに伺いました

先日、ネットショップでも有名なフライパン倶楽部さんに伺いました。
実店舗は愛知県豊橋市にある「TAKATSU」というお店です。
豊橋にははじめて伺いましたが、百貨店や大手量販店が退店した後の再開発が進み、これからのまちづくりが着々と進んでいる印象でした。
フライパン倶楽部さんも立地としては駅前の商店街立地。
実業と、商店街活性の両方にウエイトをかけながら続けることは本当に大変なことですが、
今までと、これからが繋がっていく、まさに橋渡しをしているところを拝見できた印象です。
フライパン倶楽部さんでは主にキッチン雑貨を扱っています。
特に鍋類は豊富で、キッチン雑貨が好きな方であれば何時間かは楽しんでいられるような品揃え。
ふと、話をしたのが・・
①価格勝負が進むネット社会のなかで、品質や製造背景にもっと詳しくなり、伝えていく必要もあるということ。
②また、これだけ物流が複雑になった世の中で、専門店として取り扱うべき商品のラインナップがあるのではないか。
③専門店による販売という、僕らの仕事の先はどこにつながっているか・・。
③は特に話をする時間が長く・・。
専門店として、料理道具を紹介し、扱う方法や実際の料理も求められることがある。
一方で料理研究家というご職業で活躍される方もいるなかで、専門店の立ち位置はどこにあるのか??という話をしていました。
簡単に言えば・・
「料理道具を販売すること」が、
「お客様の健康や、教育(食育や、自立につながるような自炊)といった課題」
「日本の"良い!"と思えるモノづくりの販路不足といった課題(値引競争からの脱却)」に対して
1つの解決策として提案できていると良いねという話をしていました。
社会から求められるお店・仕事が残るという感覚は大きくは間違っていないかと思います。
日々忘れがちな想いを大切にして毎日を過ごすと、思わぬ発見があるかと思います。
その意味では今日まで三保原屋を買い支えて頂いているお客様には感謝しかありません。