2022年10月17日

三保原屋の包装紙【復刻包装紙柄】

復刻版包装紙
(昭和32年当時の包装紙の現物)

三保原屋創業333年3月3日からリリースをした、復刻版の包装紙。

復刻版包装紙
(向かって右が現物。左が復刻版となります。)


復刻をしたのは、
現在の呉服町商店街の基礎となる建物が完成した、1957年(昭和32年)当時のもの
当時は戦火から立ち上がり、静岡の防火帯地域として名店街ビルが建築された「記念すべき年」です。
三保原屋本店

静岡らしさ
当時のお隣さんは、美濃屋さんと、新月堂さんでした。




いつの時代も「激動の時代」です。
三保原屋本店も、
①1940年(昭和15年)に静岡大火
②1945年(昭和20)に静岡大空襲(静岡市は26回にわたり空襲があったようです)
と、2度にわたり、静岡の中心地と共に全焼しております。
戦時中に仮営業をしていた時期もありました。
三保原屋本店仮営業所


戦後直後は天然素材で出来た、縄やロープなど、「荒物」と呼ばれる雑貨を販売していた三保原屋。
戦後の復興とともに、日本に出始めたプラスチックの商品を販売することがキッカケとなり、現在の家庭用品店に至りました。
三保原屋本店


先代社長の手記を見返すと
「戦火から立ち直った大衆は少しでも楽しい生活を希望しているのだ、
笊やタワシもよいが、生活を楽しくするような家庭用品を売るべきなのだと考え、
当時出始めの色ついたプラスチック容器をはじめ、
自分の家庭でも使って楽しめるような家庭用品を探して売ったところ。売上の上昇がみられた。」
という言葉が書かれております。


静岡の中心地が2度、灰から立ち上がったように、
新しい時代の困難終息後に立ち上がれるお店でありたいと思っています。
色々な想いをこめた復刻包装紙です。
ご利用いただけるタイミングで、是非お使いになられてください。
※復刻包装紙は三保原屋本店のみご利用頂けます。
  


Posted by 三保原屋 本店 at 07:12Comments(0)お知らせ