2020年06月21日
カレーのてぬぐい

店頭で販売している「かまわぬ」のてぬぐいは、注染という方法で作られています。
注染とは、文字通り、染料を注いで染める方法です。
細かくいえば、様々な工程に分かれていますが、簡単に表現するなら、重ねた布に、染料を注ぎ、一気に何枚もの手ぬぐいを染めていく方法です。
写真に掲載したカレーの柄。
一見すると普通の柄なのですが、実はとても難しい柄。
●色と色の境目がない(色の余白部分がない)
●福神漬けと、カレーが重なった色合いが絶妙
といった特徴があります。
染料を注いで染める際、染めたくない部分には糊などを塗って、染めていきますが、
生地に染料が入ると、どうしても、にじみます。
その、にじみを100%コントロールすることはできないので、
注染の柄の多くは、色と色がぶつからないように、一定の余白を設けているケースが多くあります。
余白が設けられるのは、もとめられる技術を一定にすることで、安定した品質や物量を実現できるためです。
この手ぬぐいの、福神漬けと、カレーが重なった色合いは、まさに職人芸。
この気が付くことができない、「違和感のない」色の重なりを表現するために、多くの努力と技術が注がれています。
結果的に、商品価格が1500円(税抜き)と、「かまわぬ」の手ぬぐいの中でも少し高めの価格帯になっています。
三保原屋では、多くの商品が、こういった見えない努力や技術・経験に支えられています。
「お値段以上!」というよりも、「お値段相当!」といった方が適切でしょうか。
Posted by 三保原屋 本店 at 20:50│Comments(0)
│商品説明 紹介(陶器他 1B