2021年05月18日
栗久さんのおひつ
コロナ禍でも堅調に人気があるのが「曲げわっぱ」や「おひつ」。
なんだかんだ、お米の消費量が多いためか、気になる方もいらっしゃるようです。
今日は栗久さんのおひつ・曲げわっぱの紹介。
秋田県大館市にある、曲げわっぱの伝統工芸士の栗盛さんがつくっている商品です。
他の商品との違いは・・・
①無塗装のものが多い
栗久さんの商品の多くは内側が無塗装になっています。
(多くの曲げわっぱやおひつは、外面・内面を塗装しており、漆のように塗りになっているものと、ポリウレタンによる「ウレタン加工」が一般的です。)
無塗装の商品のメリットは、調湿機能が塗装しているものに比べて良いこと!
(調湿効果については、塗布する木材や塗料によって変わるようです。)
反対に、デメリットは汚れがつきやすいこと。
おひつのように、白米限定でつかわれる方には、特におすすめなのが無塗装のものです。
★無塗装のものは、洗ったあとにひと手間加えて頂くことで、長くお使いいただけます。ブログの最後で紹介します。
②材料が天然秋田杉!
日本三大美林にも数えられる秋田杉。
天然ものの樹齢は200年とも250年とも言われます。
寒い地域で群生しながら、ゆっくりゆっくり育つと、年輪が極めて細かく育ち、木材になったときの美しさに定評があります。
平成24年に資源保護の観点から、従来のような伐採ができなくなってしまった天然の秋田杉。
現在の「秋田杉」は殆どが人工的に植樹されたものです。
(それでも樹齢100年のものもあるそうなので良品ですが!!)
現在、天然のものは、ほんのわずかな木材が流通する程度のようですが、その天然秋田杉を材料としています。
とにかく超貴重な材料をつかっています。
③底面をはめ込む工法
曲げわっぱには大きく、底面をはめ込む工法と、底面を張り付ける工法がありますが、
底面をはめ込む工法のモノの方が強度が高い特徴があります。
栗久さんのものは、底面をはめ込む工法を用いて製造されています。
④メーカーさんが丁寧
ホームページをみると、一般顧客様からのお声に細かく答えている掲示板が・・!
多くのお客様の悩みは、黒ずみや、ヒビなどですが、対応策を含めて色々と教えてくれています。
こういった地道なことを続けることができる力は、想像よりも難しい。。
次の時代にも残って欲しい、応援したくなる工芸品です。
⑤特におひつが、美しい!
おひつは、特に厚みを持たせています。
そしてデザインが美しい・・。
初めて見る方でも、興味を持たれる方が多い商品です!
★ここから黒ずみ対策★
木製品は、濡れたまま放置すると黒ズミができます。
なるべく早く乾かしてあげることが、キレイに使い続けるコツです。
曲げわっぱについては、洗ったあとに水滴を拭き取り、表を上に向けて乾燥させてください。
(水分は上に蒸発します。裏返したままですと、水分が蒸発しにくくなります。)
おひつについては、洗い終わりに熱湯をはり、温めてから、熱湯を捨て、乾かしの作業に入ってください。
熱気で乾燥が早まります。
早く店頭で接客がしたい商品です。