2017年09月28日
創業330年を振り返る(静岡中心街史)
三保原屋の本社に、
「静岡中心街史」という本が保管されています。
こちらは昭和49年に発行されたものだそうです。
約500ページにわたる本で、
恥ずかしながらちゃんと読んだことはありません。
今回のブログは、その本からの一部抜粋です。
この本はタイトル通り、静岡の街中の歴史に関する記載が続きますが、
第8部に「江戸時代の駿府町人の生活」
という項目があります。
(非常に歴史的価値の高い記録は、
扇屋や伏見屋に残されているものが多いようです。)
当時駿府では町内会長を「町頭」(家康が自ら名付けたそうです)、
連合町内会長を「年行事」と呼んでいたそうです。
年行事の行いは、基金をつくり運用されていたようですが、
それでも経済的な負担は重く、
1827年には三保原屋徳兵衛も基金に2両貸し付けていたようです。
当時の自治における年行事の役割は大きかったのですが、
年行事が複数人により担当されていたこと、
担当が2ヵ月単位で変更されることがユニークです。
みんなが平等に地域自治に責任を持って関与する。
よく考えられた良い制度な気がします。
これからの地域社会も、
当時のように皆が関心を持って関われる場所であって欲しいと
思わせる内容が描かれていました。
三保原屋HPはこちら